特性
1. 「スナック」と「グリーンピース」の交雑後代の中から、秋まき適応型の強健な「スナック」タイプを選抜固定した品種です。
2. 草丈は露地秋まき栽培で180cm前後、株元の分枝は「スナック」より多いです。初花房は「スナック」より4〜5節低く着き開花、収穫とも数日早いです。
3. 「スナック」に比べ、莢はやや大きく、子実がよくふくらむので丸みをもちます。莢質は変わらず、莢肉はより厚く多汁で歯切れよく、甘みと香りがあります。子実を肥大させて青実と莢の両方を利用します。
4. 耐寒性、越冬性は「スナック」より強いので、温暖地の秋まき栽培に適します。また高冷地および冷涼地の春まきにも適します。
およそ粒入っております。
適応性
地力のある圃場で栽培し、開花が始まる前ごろより十分肥料を効かせて、旺盛に生育させることにより、双なり莢が多くなり、収量が上がります。
圃場の準備と肥料
エンドウは酸性土、排水不良地には不適で、また乾燥地ではつる伸びがわるく収量が上がりません。リン酸欠乏にも弱いです。耕土の深い、排水、保水のよい地力のある圃場を選び、一度エンドウを栽培した圃場は3〜4年休みます。
10a当たり堆肥1,500kg以上のほか、成分で窒素10kg、リン酸15kg、カリ12kgを標準とし、リン酸は全量元肥に施します。莢の肥大によって植物に負担がかかるので開花が始まったら十分に肥料を効かせます。
栽培距離
畑地では直立1条植えで畝幅120cm、株間25cm、パイプ支柱利用2条植え畝幅210〜220cm、株間25cmを標準とします。エンドウの発芽適温は18〜20℃です。
播種
秋まき(露地)は本葉2枚程度の小苗で越冬させるよう遅まきし、株元が凍らないよう防寒します。
春まきはできるだけ早くまいたほうが、収量が上がります。移植を嫌うので、育苗する場合は植え傷みしないよう大きめのポットを用い、本葉2枚以内の小苗で定植します。
間引きと支柱
秋まきは翌春1株から4〜7本の側枝が株元から出るので、春先早めに株間に合わせて、1株の主枝を3〜5本に刃物で間引き、通風、採光をはかります。春まきは株元からの側枝は少ないので、つる数を確保します。
温暖地の露地栽培では180cm程度の草丈になるので、これに見合った支柱(ネットなど)を立てて、ポリテープで誘引します。
収穫、出荷
「グリーンピース」のように粒が肥大して、莢がまだ鮮緑色で外観のよいときに収穫します。過熟になると莢が白くなり、甘みもなくなって商品価値が落ちてしまいます。
涼しい時間に収穫して通気のよい容器で出荷します。なお輸送中に莢がもまれると白い傷がつきやすいので注意します。保冷車で出荷すると品質が落ちません。
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