特長
●うどんこ病耐病性
うどんこ病耐病性(特許第6306252号)をもつため、栽培後半までのつるもちが極めて良好。減農薬栽培や省力栽培にも向く。
●収量が安定する
着果がよく果実肥大力にすぐれるため多収。果実重量は1.7〜1.9kg程度。
●肉質は粉質と粘質の中間系
外観は黒色果皮で、肉質は粉質と粘質の中間系で甘みがありコクのある風味でバランスがよい。
●高い環境適応性
草勢はやや強い程度で着果も安定するため、つるボケしにくい。
栽培の要点
●仕立て方
高品質な果実の収穫をねらうなら子づる2本仕立て栽培が最適だが、放任栽培にも適する。
●肥培管理
一般地の露地栽培では、より多収性を発揮するため減肥を避け、元肥のチッソ成分量は10a当たり10kg以上、追肥は10a当たりチッソ成分量で3kgを目安とし、着果期以降の肥効を維持する。
●収穫適期
一般地の露地栽培では、交配後45〜50日が基準。果梗部全体の色が薄く、未熟に見えるものの、コルクの縦割れに横割れの入り始めが収穫適期。うどんこ病耐病性のため、葉の枯れ上がりは遅いので、収穫遅れとならないように注意する。
●収穫後の風乾
収穫後は直ちに1週間ほどの風乾を行うとさらに貯蔵性が向上する。